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皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です
さて今日は
高橋工業のよもやま話~Part12~
~流れ~
ということで、今回は、そんなアルミサッシが現場で施工されるまでの流れを、業者目線で詳しく、かつ分かりやすくご紹介します♪
目次
アルミサッシは建物の顔とも言える「開口部」を構成する重要な部材。
その“製品としての完成度”はもちろん、現場で正しく納まり、性能を発揮できるかどうかは、私たち加工業者の仕事にかかっています。
まず最初に行うのが、設計図の受領と確認です。
開口部の寸法・建物の構造・階数
指定品番・メーカー・シリーズ
仕様(複層ガラス、防火/非防火、断熱タイプ 等)
この段階で設計図の不備や不明点を見逃すと、後工程での「手戻り」や「納品トラブル」に直結します。
📌 この時点で現場担当者・設計者としっかり情報を共有するのが、プロの基本。
次に、施工業者・設計士・元請け担当者と詳細仕様の擦り合わせを行います。
枠の形状(段付き枠・片枠・フラット枠など)
ガラスの種類(Low-E、合わせガラス、防犯仕様など)
納まり図と建築の外壁材・サイディングの干渉確認
アルミ色・網戸・格子・開閉方式の確認
💡 「建築の図面」と「サッシメーカーの製品仕様」を翻訳してつなげるのが、加工業者の重要な役割です。
ヒアリングと図面確認をもとに、加工用の図面(サッシ図・製作図)を作成します。
実際の開口部サイズに対するクリアランス(隙間)調整
枠組みの構造チェック(上下枠の重なり/補強材)
取り合い部分の部材選定(アングル・防水シート位置)
📐 この図面が、実際の加工の“命綱”となるため、寸法精度は1mm単位で管理されます。
加工図が確定したら、いよいよアルミ材のカット・組立加工が始まります。
指定メーカーからアルミ材・部品を発注(LIXIL、YKK APなど)
カットマシンで精密に切断(端面の直角精度が命)
組立工程でビス留め・シーリング処理
ガラス工場へ搬送し、ガラスとの組み込み(建具製作)
🔧 加工には「工場の作業者の技術力」+「デジタル管理システム」の両方が必要です。
製品が完成したら、以下を行います
寸法・開閉テスト・傷・汚れの有無を入念に検品
運搬時の破損を防ぐため、角部・ガラス面を丁寧に養生
積込順・搬入経路を考慮してトラックへ積載
搬入時間・ルート・現場対応者との連絡調整
📌 狭小現場や階上搬入がある場合は、ユニック車や人力搬入の調整が必要になります。
現場に製品を納品した後も、加工業者の仕事は終わりません。
現場の職人と設置方法・取り付け順の確認
実際の開口部寸法との微調整・スペーサー調整
防水テープ・シーリング位置の指示
万一の割れ・不良対応の即時サポート
👷♂️ 「図面通りでも現場では納まらない」
そんな時に対応できるのが、現場を理解している加工業者の強みです。
アルミサッシの加工は、単なる「部材供給」ではありません。
寸法の正確さ(1mmのズレが雨漏りに)
開閉の滑らかさ(戸車選定や丁番の精度)
ガラスとフレームの密着度(結露・断熱に関わる)
現場との連携(納期・搬入方法・急な変更対応)
これらすべてが整って、「現場で正しく納まり、長年トラブルなく使えるサッシ」が完成します。
アルミサッシは、建築物の性能・意匠性・快適性に大きな影響を与える重要な部材です。
そしてそのサッシが現場で完璧に納まるまでには、
設計力
加工精度
チーム間の情報共有
施工現場への理解と柔軟性
これらすべてが揃って初めて「本物の仕事」になります。
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