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高橋工業のよもやま話~Part12~

皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です

 

さて今日は

高橋工業のよもやま話~Part12~

~流れ~

ということで、今回は、そんなアルミサッシが現場で施工されるまでの流れを、業者目線で詳しく、かつ分かりやすくご紹介します♪

 

「施工までの流れ」と見えないプロの仕事

アルミサッシは建物の顔とも言える「開口部」を構成する重要な部材。
その“製品としての完成度”はもちろん、現場で正しく納まり、性能を発揮できるかどうかは、私たち加工業者の仕事にかかっています。


アルミサッシの施工までに必要な6つのステップ


① 【受注・設計図の確認】~最初のミスが後工程を左右する~

まず最初に行うのが、設計図の受領と確認です。

  • 開口部の寸法・建物の構造・階数

  • 指定品番・メーカー・シリーズ

  • 仕様(複層ガラス、防火/非防火、断熱タイプ 等)

この段階で設計図の不備や不明点を見逃すと、後工程での「手戻り」や「納品トラブル」に直結します。

📌 この時点で現場担当者・設計者としっかり情報を共有するのが、プロの基本。


② 【打ち合わせ・仕様確認】~建築図と製品仕様をつなぐ翻訳者の仕事~

次に、施工業者・設計士・元請け担当者と詳細仕様の擦り合わせを行います。

  • 枠の形状(段付き枠・片枠・フラット枠など)

  • ガラスの種類(Low-E、合わせガラス、防犯仕様など)

  • 納まり図と建築の外壁材・サイディングの干渉確認

  • アルミ色・網戸・格子・開閉方式の確認

💡 「建築の図面」と「サッシメーカーの製品仕様」を翻訳してつなげるのが、加工業者の重要な役割です。


③ 【製品設計・加工図作成】~“施工図から現場寸法”への変換技術~

ヒアリングと図面確認をもとに、加工用の図面(サッシ図・製作図)を作成します。

  • 実際の開口部サイズに対するクリアランス(隙間)調整

  • 枠組みの構造チェック(上下枠の重なり/補強材)

  • 取り合い部分の部材選定(アングル・防水シート位置)

📐 この図面が、実際の加工の“命綱”となるため、寸法精度は1mm単位で管理されます。


④ 【アルミ材・部品の手配・加工】~精密さと効率のバランス~

加工図が確定したら、いよいよアルミ材のカット・組立加工が始まります。

  • 指定メーカーからアルミ材・部品を発注(LIXIL、YKK APなど)

  • カットマシンで精密に切断(端面の直角精度が命)

  • 組立工程でビス留め・シーリング処理

  • ガラス工場へ搬送し、ガラスとの組み込み(建具製作)

🔧 加工には「工場の作業者の技術力」+「デジタル管理システム」の両方が必要です。


⑤ 【検品・養生・現場搬入】~“現場対応力”が問われる段階~

製品が完成したら、以下を行います

  • 寸法・開閉テスト・傷・汚れの有無を入念に検品

  • 運搬時の破損を防ぐため、角部・ガラス面を丁寧に養生

  • 積込順・搬入経路を考慮してトラックへ積載

  • 搬入時間・ルート・現場対応者との連絡調整

📌 狭小現場や階上搬入がある場合は、ユニック車や人力搬入の調整が必要になります。


⑥ 【現場対応・施工サポート】~最後まで「納まる」ことを確認する~

現場に製品を納品した後も、加工業者の仕事は終わりません。

  • 現場の職人と設置方法・取り付け順の確認

  • 実際の開口部寸法との微調整・スペーサー調整

  • 防水テープ・シーリング位置の指示

  • 万一の割れ・不良対応の即時サポート

👷‍♂️ 「図面通りでも現場では納まらない」
そんな時に対応できるのが、現場を理解している加工業者の強みです。


見えない部分こそプロの品質が問われる

アルミサッシの加工は、単なる「部材供給」ではありません。

  • 寸法の正確さ(1mmのズレが雨漏りに)

  • 開閉の滑らかさ(戸車選定や丁番の精度)

  • ガラスとフレームの密着度(結露・断熱に関わる)

  • 現場との連携(納期・搬入方法・急な変更対応)

これらすべてが整って、「現場で正しく納まり、長年トラブルなく使えるサッシ」が完成します。


アルミサッシ施工までの流れは、技術と連携の積み重ね

アルミサッシは、建築物の性能・意匠性・快適性に大きな影響を与える重要な部材です。
そしてそのサッシが現場で完璧に納まるまでには、

  • 設計力

  • 加工精度

  • チーム間の情報共有

  • 施工現場への理解と柔軟性

これらすべてが揃って初めて「本物の仕事」になります。


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高橋工業のよもやま話~Part11~

皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です

 

さて今日は

高橋工業のよもやま話~Part11~

~設計~

ということで、今回は、アルミサッシ加工業の視点から、「サッシ設計の重要性」と「設計時に注意すべきポイント」、さらには最近の設計トレンドと技術進化まで、現場に即した内容を深掘りしてお届けします♪

 

「設計の本質」と現場を支える精密技術

一見、どれも同じように見える「アルミサッシ」ですが、実はその設計段階での判断と工夫が、建物の性能・見た目・安全性・使いやすさすべてに大きな影響を与えています。


なぜアルミサッシの「設計」が重要なのか?

✅ サッシは「見た目」と「性能」を両立させる存在

建築においてアルミサッシは単なる「窓枠」や「開口部の縁」ではありません。
以下のような複数の機能が要求される、非常に複雑な構造部材です。

  • 気密性・断熱性・防音性

  • 水密性・耐風圧性

  • デザイン性・景観との調和

  • 開閉のしやすさ・耐久性

これらの性能を満たしながら、設計図と建物仕様にぴったりと合うように加工するためには、設計段階での正確な検討と調整が不可欠なのです。


アルミサッシ設計の主な流れとチェックポイント

① 【仕様確認・要望のヒアリング】

  • 開口部のサイズ・方位・形状

  • 建築用途(住宅/商業施設/集合住宅 など)

  • 求められる性能(断熱等級、防火仕様、遮音性能など)

📌 設計者や元請けとの綿密な打ち合わせが、この段階でのズレを防ぎます。


② 【図面作成と構造検討】

  • 施工図・詳細図をもとにサッシ枠の寸法・構造を決定

  • 取付部材(アングル・モール・パッキン)の仕様検討

  • 納まり図を基にした干渉チェック・雨仕舞の検討

💡 重要なのは「美しく納める」だけでなく、“施工しやすく・長持ちする”構造設計をすること。


③ 【部材選定と強度計算】

  • 採光面積や風圧、重さに応じたアルミ材の厚み・形状を選定

  • 建築地の地域区分に応じた耐風圧計算を行う

📌 特に高層階や沿岸部では強風対策として「中桟」や「補強部材」が必要な場合も。


④ 【熱・結露対策の確認】

  • Low-E複層ガラス、アルゴンガス封入など高断熱仕様

  • 結露リスクの高い環境では樹脂スペーサー・断熱部材の追加

💡 近年は「ZEH」や「断熱等級5〜6」対応の要望が増加中。設計から断熱性能を意識した提案が重要です。


⑤ 【開閉・動作の設計】

  • 引き違い/開き戸/FIX/折戸など、使用用途に最適な開閉方式

  • スムーズな動作性と耐久性を両立した金物の選定

  • 重量に応じた戸車やダンパーの選定も

🛠️ 快適性を左右するのは「部品の選定力」と「動作精度」。ここがプロの技の見せ所です。


アルミサッシ設計の「落とし穴」と対策

よくある問題 設計ミス例 対策ポイント
開口部の寸法ミス サッシが入らない/無理な加工が必要に 図面との照合を徹底、現場実測を行う
水漏れ・結露 雨仕舞の納まりが甘い、断熱不足 結露シミュレーション、パッキン設計
開閉不良 引き違いで枠がゆがむ、戸車選定ミス 枠補強+適正部材の選定
外観不良 色味が建物と合わない、出隅が雑 納まり図・カラーサンプルを共有

最近の設計トレンドと技術革新

✅ スリムフレーム設計(極細枠)

  • フレームを極力細くし、開口部のガラス面積を最大化

  • 意匠性・採光性が向上 → モダン住宅やホテル建築で人気


✅ トリプルガラス/Low-E仕様への対応

  • 断熱性能を最大限に高めるサッシ設計

  • ガラスの重量増加に対し、補強と開閉機構の見直しが必要


✅ BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)対応

  • 設計データをBIMと連携し、他業種と干渉チェックが可能

  • 自動拾い出し、プレカット加工の効率化

💡 設計段階からBIMデータでやり取りできる業者は、ゼネコン・設計事務所からの信頼が厚いです。


アルミサッシの「設計力」は建物の質を決める

エンジニアリングと職人技、そして建築意匠との融合
それがアルミサッシ設計の本質です。

  • 快適性を支える性能設計

  • 美観と耐久性を両立させる構造設計

  • 工期とコストを意識した施工性

これらをすべて踏まえて提案・設計できるサッシ加工業者が、これからの建築に選ばれる存在です。


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高橋工業のよもやま話~Part10~

皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です

 

さて今日は

高橋工業のよもやま話~Part10~

~交換時期~

ということで、アルミサッシの交換時期の目安、交換のサイン、最新の高性能サッシへの切り替えのメリット、交換時のポイント について詳しく解説します♪

 

アルミサッシは、住宅や商業施設、オフィスビルなどに広く使われており、耐久性が高く、適切なメンテナンスを行えば30年以上使用できる こともあります。しかし、長期間使用すると気密性・断熱性の低下、腐食、部品の摩耗 などの問題が発生し、快適な住環境を維持するために交換が必要になります。


1. アルミサッシの交換時期の目安

(1) 一般的な耐用年数

アルミサッシの寿命は、使用環境やメンテナンス状況によって異なります が、以下のような目安があります。

アルミサッシの種類 耐用年数(交換推奨時期)
一般住宅用サッシ 20~30年
高性能断熱サッシ 25~40年
高層ビル・商業施設向けサッシ 30~50年
樹脂複合サッシ(アルミ+樹脂) 30~40年

🌟 一般住宅では20~30年、商業施設や高層ビルでは30年以上の耐久性が期待される!


(2) 交換を検討すべき主なサイン

開閉がスムーズでなくなった(動きが重い、異音がする)
窓枠やガラス周辺に結露が発生しやすくなった
室内の気密性・断熱性が低下し、冷暖房効率が悪くなった
ゴムパッキン(ガスケット)が劣化し、隙間風が入る
窓ガラスの曇りや割れ、紫外線による変色が見られる
フレームに錆びや腐食、変形が生じている
防犯性能が低下し、新しい安全基準に適合しなくなった

特に「隙間風」「結露」「開閉不良」は交換のサイン!


2. アルミサッシの交換を検討する理由とメリット

(1) 最新の断熱・遮熱性能による省エネ効果

最新のLow-E複層ガラスや樹脂複合フレームで、冷暖房効率を向上
断熱性能が向上し、夏の冷房・冬の暖房費を大幅に削減
結露の発生を抑え、カビやダニの発生を防ぐ

🔥 交換後の電気代削減効果は、年間10~30%にもなることも!


(2) 気密性・防音性能の向上

最新の高気密・高断熱サッシは、外部の騒音を大幅にカット
気密性が向上し、隙間風を防ぐことで快適な室内環境を実現
住宅密集地や商業施設周辺でも静かな住環境を確保

🔇 特に「交通量の多い道路沿い」「鉄道近く」では防音サッシへの交換が推奨!


(3) 防犯性能の向上

強化ガラスや防犯フィルム対応のサッシで空き巣対策
クレセント錠(防犯ロック付き)の採用でセキュリティ向上
警察庁推奨の「CPマーク付き防犯サッシ」への交換が可能

🚨 最新の防犯サッシは「こじ開け対策」が施されており、侵入リスクを大幅に軽減!


(4) デザインのリニューアルと資産価値向上

モダンなデザインのサッシに交換することで、住宅の外観をアップグレード
マンションや商業施設では、リノベーションの一環として採用されることが多い
資産価値が向上し、売却時の評価も高まる

🏡 美観と機能性の両方を向上させることで、住まいの価値を維持・向上!


3. アルミサッシ交換の際のポイントと注意点

(1) 適切なサッシの選定

設置環境(寒冷地・沿岸部・都市部)に適した素材・構造を選ぶ
Low-E複層ガラスやトリプルガラスを採用し、断熱性能を強化
建物の構造に適した開閉方式(引き違い窓・片開き窓・上げ下げ窓など)を選択

🏠 地域や気候に合わせた最適な仕様を選ぶことが重要!


(2) 交換工事の進め方

既存の窓枠をそのまま使う「カバー工法」で短期間・低コストでの交換が可能
窓全体を新しいフレームに交換する「フルリフォーム工法」は耐久性・断熱性を最大限向上
工事は1窓あたり約半日~1日で完了するケースが多い

💡 「カバー工法」なら、壁や内装を傷つけずに短期間で施工可能!


(3) 補助金や助成金の活用

「住宅省エネ2025補助金」など、省エネリフォーム補助金を利用可能
地域のエコリフォーム助成金を活用し、コストを抑える
断熱性能向上のための補助金制度をチェック

💰 補助金を活用すれば、交換コストを30~50%削減できる場合も!


4. まとめ:アルミサッシの適切な交換で快適・安全・省エネな住環境を実現!

アルミサッシの寿命は20~30年、高層ビル向けなら30年以上
気密性・防音性・断熱性が低下したら交換のサイン
最新のサッシに交換することで、電気代削減・結露防止・防犯性能向上が可能
適切な工法(カバー工法・フルリフォーム)を選び、短期間での施工が可能
補助金・助成金を活用し、コストを抑えたリフォームを実現

🏡 長く快適に住み続けるために、適切なタイミングでアルミサッシの交換を検討しよう!
気になる場合は、専門業者に相談し、最適なリニューアル計画を立てましょう!

 

 

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高橋工業のよもやま話~Part9~

皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です

 

さて今日は

高橋工業のよもやま話~Part9~

~耐久性~

ということで、アルミサッシの耐久性を左右する要因、長寿命化のための技術、環境に適したサッシの選び方、メンテナンスの重要性 について詳しく解説します♪

 

アルミサッシは、建築物の窓やドアに使用される重要な建材の一つです。軽量でありながら強度が高く、耐久性やメンテナンス性にも優れる ことから、住宅・商業施設・高層ビルなどさまざまな建築物で採用されています。しかし、適切な設計や加工、メンテナンスを行わなければ、劣化や破損のリスクが高まります。


1. アルミサッシの耐久性とは?

(1) 耐久性の定義

アルミサッシの耐久性とは、外部環境(雨・風・紫外線・温度変化)に対する耐性や、長期間の使用による劣化への強さ を指します。適切な素材・表面処理・設計を施せば、30年以上の長寿命化 も可能です。

(2) アルミサッシの耐用年数

一般的なアルミサッシの耐用年数は、約20~30年 とされています。ただし、設置環境やメンテナンス状況によっては、15年ほどで劣化することもあれば、50年以上使用できるケースも あります。

🏠 住宅用アルミサッシの寿命:20~30年
🏢 高層ビル・商業施設のサッシ寿命:30~50年(高耐久仕様)


2. アルミサッシの耐久性を左右する要因

(1) 素材(アルミニウム合金の種類)

アルミサッシに使用されるアルミニウムは、合金の配合によって強度や耐久性が異なります。

A6063(建築用アルミ合金) → 軽量で加工性が高く、耐食性に優れる
A6061(高強度アルミ合金) → 強度が高く、大型サッシに適用
A6005(耐久性特化合金) → 高耐久な構造部材向け

🌟 適切な合金を選定することで、耐久性を向上させることが可能!


(2) 表面処理(耐食性・耐候性を高める加工)

アルミは自然に酸化被膜を形成し、錆びにくい ですが、さらなる耐久性向上のために以下の処理が施されます。

アルマイト処理(陽極酸化処理)
☑ 表面に酸化被膜を形成し、耐食性・耐摩耗性を向上
☑ 色調を維持しやすく、美観を長期間保持

粉体塗装(耐候性塗装)
☑ 高い耐久性と色あせ防止効果を持つ塗装方法
☑ 海沿い・工場地帯などの過酷な環境向け

フッ素樹脂塗装(高耐候塗装)
☑ 耐久性最強クラス、50年以上の耐候性を実現
☑ 高級ビルやランドマーク建築で使用される

🛡 表面処理を適切に施すことで、アルミサッシの寿命を大幅に延ばすことが可能!


(3) 環境要因(設置場所による耐久性の違い)

アルミサッシの耐久性は、設置環境によっても影響を受けます。

沿岸部(海辺)塩害リスクが高いため、アルマイト処理+フッ素塗装が必須
寒冷地(積雪地域)凍害や結露対策として、断熱サッシの選択が重要
工業地帯(化学物質の影響がある地域)耐腐食性の高い塗装が必要

🌍 設置環境に適したアルミサッシを選ぶことで、長期間の使用が可能!


3. アルミサッシの耐久性を向上させる最新技術

(1) 高耐久ガスケット&シーリング技術

紫外線・雨風による劣化を防ぐシリコンシーリングの採用
長寿命エチレンプロピレンゴム(EPDM)製ガスケットの導入

🚪 パッキン部分の耐久性を向上させることで、気密性・防水性を長期間維持!


(2) 強化ガラスとの組み合わせ

Low-Eガラス(遮熱・断熱性能の向上)で結露や凍害を防ぐ
強化ガラス+アルミサッシで、防犯性と耐衝撃性を向上

🔍 ガラスとの組み合わせで、アルミサッシの性能をさらに強化!


(3) 断熱構造の進化

樹脂複合サッシ(アルミ+樹脂)の採用で結露対策
高断熱アルミサッシ(空気層・断熱バーを追加)で熱損失を抑える

🏠 断熱性能を向上させることで、省エネ効果と耐久性を両立!


4. アルミサッシの耐久性を維持するメンテナンス方法

(1) 定期的な清掃

月に1回、湿った布でサッシの汚れを拭き取る
沿岸部では塩害対策として、水で洗い流すことが重要


(2) シーリング・ガスケットの点検

5~10年ごとにシーリング材をチェックし、劣化が見られたら交換
ゴムパッキン(ガスケット)が硬化・ひび割れしていないか確認


(3) レール・戸車のメンテナンス

レールのゴミやホコリを取り除き、滑りを良くする
戸車の摩耗をチェックし、必要なら交換

🚪 スムーズな開閉を維持するためには、定期的な掃除と調整が重要!


5. まとめ:アルミサッシの耐久性を高め、長期間快適に使用しよう!

適切な素材(A6063・A6061・A6005)を選ぶことで、強度と耐久性を確保
アルマイト処理・フッ素塗装などの表面処理で耐候性を向上
環境に応じた仕様(塩害・寒冷地・工業地帯対応)を選定することが重要
ガラス・シーリング・断熱技術を組み合わせ、長寿命化を実現
定期的なメンテナンスを行うことで、アルミサッシの寿命を30年以上に延ばせる!

🏠 アルミサッシは、適切な設計とメンテナンスを行うことで、長期間にわたり快適な空間を提供する重要な建材です!

 

 

 

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引き渡し間近!

取付け完了後、検査を受けて工事完了。

残るは新居ご購入のお客様の内覧会を行い引き渡しです。

快適な生活を送れるよう、最後までしっかりとサッシ調整していきます 。

高橋工業のよもやま話~Part8~

皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です

 

さて今日は

高橋工業のよもやま話~Part8~

鉄則

ということで、今回は、アルミサッシ加工における鉄則を「素材管理」「加工精度」「組み立て技術」「表面処理」「品質管理」「環境対応」の6つの視点から解説し、最高品質のアルミサッシを製造するための重要ポイントを深掘りしていきます♪

アルミサッシは、住宅・ビル・工場などの建築物において、断熱性・防音性・耐久性・デザイン性を向上させる重要な建材です。その品質を左右するのが、アルミサッシの加工技術です。

アルミサッシ加工は、高精度な切断・穴あけ・曲げ・組み立て・表面処理などの工程を経て製造されるため、各工程でミスが生じると、サッシの強度や気密性、断熱性に大きな影響を及ぼします。


1. 鉄則① 素材管理|高品質なアルミ材の選定と適切な保管

アルミサッシの加工において、最も重要な基本となるのが素材管理です。アルミニウムは、軽量で耐食性に優れていますが、傷がつきやすく、温度変化や湿度の影響を受けやすいという特性を持っています。そのため、以下の点に注意する必要があります。

① アルミ材の選定

  • JIS規格(日本工業規格)に適合したアルミ合金を使用(例:A6063-T5、A6061-T6)
  • 用途に応じた強度・耐食性・加工性を考慮した素材を選ぶ
  • 建築基準法や防火基準に準拠した材料を使用

② 適切な保管方法

  • 傷や歪みを防ぐため、アルミ材を立てかけず水平に保管
  • 湿気の多い場所を避け、乾燥した環境で保管し、酸化を防ぐ
  • 異種金属との接触を避け、電食(異種金属腐食)を防止

適切な素材管理を行うことで、加工精度の向上や製品の耐久性向上につながります。


2. 鉄則② 高精度な加工技術|切断・穴あけ・曲げの最適化

① 切断加工の鉄則|ミリ単位の精度を確保

アルミサッシの基本となる切断工程では、精密な寸法精度が求められます。

  • 高精度な切断機(NC切断機・レーザー切断機)を使用し、±0.1mmの精度を確保
  • 切断後のバリ処理を徹底し、組み立て精度を向上
  • 温度変化によるアルミ材の伸縮を考慮し、加工時の寸法補正を行う

② 穴あけ・切削加工の鉄則|気密性・水密性を確保

  • サッシの強度を維持するため、不要な穴あけを避ける
  • ネジ穴やジョイント部の位置精度を確保し、組み立て時のズレを防ぐ
  • ドリル速度や刃物の選定を適切に行い、バリや歪みを最小限に抑える

③ 曲げ加工の鉄則|強度と美観を両立

  • 曲げ加工の際は、アルミ材の肉厚や曲げ半径を計算し、割れやひずみを防ぐ
  • 曲げ加工後の補正を行い、組み立て時のズレを防ぐ
  • CNCベンダーを活用し、均一で高精度な曲げ加工を実現

3. 鉄則③ 正確な組み立て技術|精度と耐久性の向上

アルミサッシの組み立て工程では、フレームの直角度・密着性・耐久性が求められるため、以下のポイントが重要です。

  • ジョイント部の高精度な加工と締結(ネジ・カシメ・溶接の適切な使用)
  • 気密性・水密性を高めるためのシーリング処理を徹底
  • ガラスとフレームのクリアランス(隙間)を適切に確保し、膨張・収縮を考慮した設計を行う
  • ガスケットや防水テープを適切に配置し、風圧・雨漏りを防ぐ

組み立ての精度が低いと、雨漏り・断熱不良・変形の原因となるため、厳格な検査を行うことが重要です。


4. 鉄則④ 高品質な表面処理|耐久性と美観を向上

アルミサッシの表面処理には、耐食性・耐候性・デザイン性を向上させる目的があります。代表的な処理方法には以下があります。

① アルマイト処理(陽極酸化処理)

  • アルミ表面を酸化被膜で保護し、耐食性を向上
  • シルバー・ブロンズ・ブラックなど、多彩なカラー展開が可能

② 粉体塗装・フッ素塗装

  • 耐候性が高く、沿岸地域や高湿度環境に適している
  • 均一な仕上がりで、色ムラを防ぎ、美観を向上

③ 樹脂複合サッシとの組み合わせ

  • アルミと樹脂を組み合わせたハイブリッドサッシで、断熱性を向上

表面処理を適切に行うことで、腐食・退色・傷つきを防ぎ、長期間美観を維持できます。


5. 鉄則⑤ 品質管理と環境対応|持続可能なアルミ加工技術

① 品質管理の徹底

  • 加工精度の測定(ノギス・マイクロメーターによる検査)
  • 組み立て後の強度試験・気密試験・耐風圧試験を実施
  • ISO9001などの品質管理基準に準拠し、一定の品質を維持

② 環境負荷の低減

  • リサイクル可能なアルミ材の活用
  • 省エネルギー加工技術の導入(レーザー加工・電解アルマイト処理の省電力化)
  • VOC(揮発性有機化合物)の排出削減を意識した表面処理技術

6. まとめ|アルミサッシ加工の鉄則を守り、高品質な製品を実現

アルミサッシ加工では、素材管理・精密加工・組み立て・表面処理・品質管理の各工程で高い精度が求められます。

ミリ単位の精度を確保し、気密性・断熱性を向上
表面処理技術を最適化し、耐久性とデザイン性を両立
環境負荷を低減し、持続可能なアルミ加工を実現

これらの鉄則を守ることで、最高品質のアルミサッシを生み出し、建築業界のニーズに応えることができます

 

 

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高橋工業のよもやま話~Part7~

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高橋工業株式会社の更新担当の中西です

 

さて今日は

高橋工業のよもやま話~Part7~

アルミサッシの歴史

ということで、今回はアルミサッシ加工の歴史やその背景、技術の発展、そして未来の展望について深く掘り下げ、日本の建築とアルミサッシの関係を探ります♪

住宅やビルの窓枠、ドア、カーテンウォールなどに欠かせない「アルミサッシ」は、現代建築において重要な役割を果たしています。しかし、その技術が確立されるまでには、さまざまな素材の変遷や加工技術の進化がありました。


1. アルミサッシが登場する以前の建具の歴史

① 伝統的な木製建具の時代(~昭和初期)

日本の建築において、古くから使用されてきた窓や建具の素材は木材が中心でした。

  • 奈良・平安時代:宮殿や貴族の邸宅では、板戸や障子が主流。
  • 江戸時代:町屋や武家屋敷では、雨戸や格子窓が多用される。
  • 明治~昭和初期:ガラスの普及により、木枠の窓にガラスをはめ込んだ建具が登場。

木製建具は、日本の気候(高温多湿)に適していましたが、耐久性の低さやメンテナンスの手間が課題でした。特に、木材の伸縮や腐食、シロアリ被害が問題視されるようになり、より耐久性のある素材の開発が求められました。


2. アルミサッシの誕生と普及の背景

① 戦後復興と新素材の登場(1950年代)

第二次世界大戦後、日本は高度経済成長期に入り、都市部を中心に鉄筋コンクリート(RC)造のビルや住宅が増加しました。この新しい建築スタイルに対応するため、木製サッシに代わる新素材が求められるようになります。

この時期、アメリカではすでにアルミニウムを建築材料として活用する技術が確立されており、日本にもその流れが入ってきました。1950年代後半には、日本国内でもアルミサッシの製造が始まりました。

② 木製からスチールサッシ、そしてアルミサッシへ(1960年代)

アルミサッシが普及する前、日本ではスチール(鉄)製のサッシが一般的でした。スチールサッシは、木製に比べて強度が高く、耐火性に優れていましたが、錆びやすいという欠点がありました。

そのため、スチールサッシの代替として、錆びに強く、軽量で加工しやすいアルミサッシが注目され、1960年代以降、急速に普及していきます。

③ 高度経済成長とアルミサッシの本格的な普及(1970年代)

1970年代には、日本の住宅市場でアルミサッシが標準的な窓枠として定着しました。

  • 理由1:生産コストの低下 → アルミの精錬技術が向上し、大量生産が可能に。
  • 理由2:耐久性の向上 → 表面処理技術(アルマイト処理)が進化し、耐候性が向上。
  • 理由3:住宅需要の増加 → 高度経済成長期のマンション・戸建て住宅の建築ラッシュに伴い、大量の窓枠が必要に。

この時期、日本の気候に適したアルミサッシの開発が進み、断熱性能や防音性能が向上した製品が登場しました。


3. アルミサッシ加工技術の進化

① 押出成形技術の発展

アルミサッシの製造には、押出成形(エクストルージョン)という技術が用いられます。これは、加熱したアルミ合金を金型に押し出し、希望の形状に成形する方法です。

押出成形技術の進化により、

  • 高精度な断面形状が可能になり、気密性・断熱性が向上。
  • 軽量かつ強度の高い設計が可能になり、大型の窓やスリムなフレームが実現。

② 表面処理技術の進化

アルミサッシの表面には、アルマイト処理(陽極酸化処理)が施され、耐食性・耐候性が向上しました。

さらに、カラーアルマイトや粉体塗装技術の発展により、従来のシルバー色だけでなく、ブラック、ブロンズ、ホワイトなどの多彩な色のサッシが作られるようになりました。

③ 断熱性能の向上

アルミは熱伝導率が高いため、冬場に窓の周りが冷たくなりやすいという課題がありました。そのため、近年では「樹脂複合サッシ」「熱遮断構造(サーマルブレイク)」を採用した製品が増えています。

  • 樹脂複合サッシ:アルミと樹脂を組み合わせ、断熱性能を向上。
  • サーマルブレイク構造:アルミフレーム内部に樹脂を挟み込み、熱の伝わりを防ぐ。

これにより、省エネ性能が向上し、冬場の結露を防ぐ効果も得られるようになりました。


4. 現代のアルミサッシと未来への展望

① 省エネ・環境配慮型のアルミサッシ

近年、SDGsや環境問題への対応として、エネルギー効率の高い「高断熱アルミサッシ」が求められています。

  • Low-Eガラスとの組み合わせ → 紫外線カットや断熱性能の向上。
  • リサイクルアルミの活用 → 環境負荷を軽減するため、再生アルミを使用。
  • スマート窓技術の導入 → 自動調光ガラスや電動シャッターと連携した高機能サッシの開発。

② 建築デザインの多様化とアルミサッシの進化

近年の住宅やビル建築では、デザイン性の高いスリムフレームサッシや、ガラス張りの外観を実現するカーテンウォールが増えています。

これに対応するため、以下のような新技術が登場しています。

  • 超薄型フレームのアルミサッシ(視界を広くするデザイン)。
  • 防火・防音性能を強化した高性能サッシ(都市部の高層ビル向け)。
  • AI・IoT対応のスマートサッシ(自動換気や遮熱機能を持つ)。

5. まとめ|アルミサッシは日本の建築を支える重要技術

木製建具からスチールサッシ、そしてアルミサッシへと進化
押出成形・表面処理・断熱技術の発展により、性能向上
省エネ・デザイン性・スマート化に対応した未来のアルミサッシ

アルミサッシは、時代の変化とともに進化し続け、日本の建築を支える重要な技術となっています。今後も環境配慮やデザインの進化を取り入れながら、さらなる発展が期待されます。

 

 

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高橋工業のよもやま話~Part6~

皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です

 

さて今日は

高橋工業のよもやま話~Part6~

ということで、

この記事では、アルミサッシの重要性を深く掘り下げ、その特性、利点、そして現代建築や環境に与える影響について解説します。

アルミサッシは、住宅や商業施設、公共施設の窓やドアのフレームに広く使用されている建材であり、その優れた特性から現代建築には欠かせない存在となっています。一見すると単純な部材に見えるアルミサッシですが、その背後には高度な技術、耐久性、デザイン性、そして省エネルギー性が詰まっています。また、近年では持続可能な建築を実現するための素材としても注目を集めています。


アルミサッシとは?

アルミサッシとは、アルミニウムを用いた窓やドアのフレーム部分を指します。「サッシ」という言葉は、英語の「sash(窓枠)」が語源となっています。アルミニウムは軽量で強度が高く、加工しやすい金属であるため、さまざまな建築用途に適しています。特に窓やドアのような建築の開口部において、アルミサッシは断熱性、耐久性、そしてデザイン性を高い次元で両立できる素材として活用されています。


アルミサッシの特性と利点

アルミサッシが現代建築において広く採用されている理由は、その特性と利点にあります。

1. 軽量で高い強度

アルミニウムは、鉄や木材と比べて非常に軽量でありながら、高い強度を持つ金属です。

  • 利点
    • 軽量なため、取り付けや施工が容易で、建築物の設計自由度を高めます。
    • 高強度のため、大きな窓や開口部でも十分な支持力を発揮します。

2. 耐久性と腐食への耐性

アルミニウムは自然に酸化膜を形成するため、錆びにくいという特性があります。

  • 利点
    • 雨や湿気、風などの厳しい環境条件に耐えるため、長期間使用できます。
    • メンテナンスが少なく済み、コストパフォーマンスが高い。

3. デザイン性と加工の自由度

アルミニウムは加工がしやすく、薄くても強度を保つことができます。

  • 利点
    • スリムなフレームデザインが可能で、窓のガラス部分を大きく取れるため、採光性が向上します。
    • さまざまな形状や色に加工できるため、建築デザインに柔軟に対応可能。

4. リサイクル性と環境への配慮

アルミニウムはリサイクル性に優れた金属であり、再生アルミニウムを使用することで環境負荷を大幅に削減できます。

  • 利点
    • 使用済みアルミサッシは簡単にリサイクル可能で、新たな製品として再利用されます。
    • リサイクル時のエネルギー消費は新規採掘の約5%程度で済むため、CO2排出量を抑えられます。

5. 耐火性と安全性

アルミニウムは高温にさらされても形状を保ちやすい素材です。

  • 利点
    • 火災時に有害なガスを発生しないため、安全性が高い。
    • 防火対策が求められる場所でも使用可能。

6. 断熱性と省エネルギー性

従来、アルミニウムは熱伝導率が高いという課題がありましたが、近年では断熱性能を高める技術が進化しています。

  • 利点
    • 樹脂複合フレームや断熱ブレーク(サーマルブレーク)技術により、室内外の熱移動を抑えることが可能。
    • 断熱性能の向上により、空調効率が上がり、省エネルギーにつながります。

アルミサッシの役割:建築における重要性

1. 建築デザインの向上

アルミサッシは、モダンで洗練されたデザインを可能にします。薄型のフレームによってガラス面を広く取ることができるため、自然光を多く取り入れられる設計が可能です。これにより、住宅やオフィスビル、商業施設において、開放感のある空間を提供します。

2. エネルギー効率の向上

高性能アルミサッシは、住宅や建物のエネルギー効率を向上させる重要な役割を果たします。

  • 冷暖房の効率を高めることで、建物のエネルギー消費を削減。
  • 断熱性の向上により、室内環境を快適に保ちつつ、光熱費を節約。

3. 快適性と居住環境の改善

アルミサッシは、断熱性、防音性、防風性に優れ、居住者の快適性を向上させます。

  • 外部の騒音を遮断し、静かな室内空間を提供。
  • 雨風や埃の侵入を防ぎ、清潔で快適な室内環境を維持。

4. 耐久性による長期的なコスト削減

アルミサッシは、耐久性が高く長期間使用可能なため、長期的なコスト削減が可能です。

  • メンテナンスの頻度が少なく、修理費用を抑えられる。
  • 長寿命であり、取り替えの頻度が少ない。

持続可能な建築におけるアルミサッシの役割

気候変動や環境問題への意識が高まる中、アルミサッシは持続可能な建築において重要な役割を果たしています。

1. リサイクル性の高さ

アルミニウムは世界で最もリサイクルされている金属の一つです。リサイクルアルミを使用することで、以下の効果が期待されます。

  • CO2排出量の削減。
  • 資源の有効活用。
  • 廃棄物の削減。

2. グリーンビルディングの推進

高断熱・省エネルギー性能を持つアルミサッシは、グリーンビルディング(環境に配慮した建築物)の基準を満たすために必要不可欠です。これにより、住宅や商業施設がエネルギー効率の高い建物として認証を受けることが可能になります。

3. 再生可能エネルギーとの相性

再生可能エネルギーを利用したゼロエネルギービルディング(ZEB)の建設においても、アルミサッシの断熱性能が重要な要素となります。


近未来のアルミサッシの展望

アルミサッシは、さらなる技術革新を通じて、より多機能で環境に優しい製品へと進化していくでしょう。

  • スマートアルミサッシ: IoT技術を取り入れた自動開閉や遮光制御機能が搭載されるスマートウィンドウが普及することで、利便性が向上します。
  • エネルギー効率の飛躍的向上: 断熱技術のさらなる進化により、建物全体のエネルギー効率が飛躍的に向上します。
  • デザインの多様化: 3Dプリンティング技術を活用したカスタマイズデザインが可能となり、より個性的な建築物が増えるでしょう。

結論

アルミサッシは、その軽量性、耐久性、加工の自由度、環境適応性といった特性から、現代建築において欠かせない素材です。省エネルギー建築や持続可能な社会の実現に向けて、アルミサッシの役割はますます重要性を増しています。

これからの建築において、アルミサッシは単なる窓やドアのフレームを超え、エネルギー効率の向上、環境保護、そしてデザインの多様性を実現するための中心的な存在であり続けるでしょう。

 

 

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高橋工業のよもやま話~Part5~

皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です

 

皆様新年あけましておめでとうございます

今年もどうぞよろしくお願いいたします

 

さて今日は

高橋工業のよもやま話~Part5~

ということで、この記事では、近未来のアルミサッシ加工設計がどのように進化するのか、その技術やトレンド、課題について深く掘り下げます。

 

アルミサッシは、建築物の窓やドアなどのフレームに広く使われている軽量で耐久性に優れた建材です。その特性から、住宅や商業施設、公共施設において不可欠な存在となっています。しかし、気候変動やエネルギー効率への意識が高まる中、アルミサッシの設計や加工にも大きな変革が求められています。

近未来においては、エネルギー効率、環境負荷低減、スマート技術の導入、そしてデザイン性を追求したアルミサッシが主流になると予想されます。


アルミサッシの重要性と近未来の期待

1. エネルギー効率の向上

建築物のエネルギー消費の大部分は空調や暖房に依存しており、窓やドアといった開口部は熱の出入りが最も多い部分です。これにより、アルミサッシの断熱性能を向上させることが、省エネルギー建築の鍵となっています。

  • 高断熱アルミサッシ: 近未来のアルミサッシ設計では、断熱性能を飛躍的に向上させる技術が注目されています。複層ガラスや真空ガラスとの組み合わせにより、熱伝導を抑え、外気の影響を最小限に抑えることが可能です。
  • 低熱伝導フレーム: アルミニウムは熱伝導率が高いため、近年では樹脂複合材や断熱ブレークを導入することで、フレーム部分の熱損失を削減する設計が進化しています。

2. 環境負荷の低減

アルミニウムはリサイクル性が高く、製造時のCO2排出量を抑えることが可能な材料です。近未来のアルミサッシでは、以下のような環境配慮型の加工設計が注目されています。

  • リサイクルアルミの活用: 廃棄アルミのリサイクル率をさらに向上させることで、原材料の使用量を削減。これにより、製造時のエネルギー消費と温室効果ガスの排出を大幅に削減します。
  • グリーンアルミ: 再生可能エネルギーを利用したアルミニウムの製造プロセスが拡大しており、カーボンニュートラルなアルミサッシの実現が期待されています。

3. デザイン性の進化

アルミサッシは単なる機能性だけでなく、美しい建築デザインを実現する重要な要素でもあります。近未来では、より自由度の高い設計や高度な加工技術により、建築物に調和する多様なデザインが可能になります。

  • 薄型フレーム: 高強度アルミニウムを採用することで、極限までフレームを薄くするデザインが進化。これにより、開口部の視界を最大化し、光を多く取り入れる建築が可能です。
  • カスタマイズ性: 色や質感を自由に選べる表面加工技術の進化により、住宅や商業施設のデザインに合わせた個性的なアルミサッシが増えると考えられます。

4. スマート技術との融合

IoT技術が進化する中で、アルミサッシにもスマート技術が導入され、より利便性の高い製品が期待されています。

  • 自動開閉機能: モーターやセンサーを内蔵したアルミサッシにより、自動で開閉するスマートウィンドウやスマートドアが普及します。これにより、バリアフリー性や防犯性が向上します。
  • スマートガラスとの連携: 電子制御で透明度を変化させるスマートガラスと組み合わせることで、プライバシー保護や遮熱効果をリアルタイムで調整可能なシステムが登場するでしょう。

近未来の加工技術と製造プロセス

アルミサッシの加工設計には、高精度な技術と効率的な製造プロセスが求められます。近未来では、以下のような革新的な技術が活用されると予想されます。

1. 高精度な押出成形技術

押出成形はアルミサッシのフレームを作る基本的な加工方法ですが、今後はさらなる精度向上が期待されます。

  • 多機能フレームの実現: 断熱材や配線を一体化した複雑な形状のフレームが押出成形技術で製造可能になります。
  • 微細加工: ミクロン単位での加工精度を実現することで、エネルギー効率を高めつつ、美しい仕上がりの製品を提供できます。

2. 3Dプリンティングの活用

近未来のアルミサッシ製造には、3Dプリンティング技術の導入が進むと予想されます。

  • カスタムデザインの実現: 顧客ごとのニーズに合わせた形状やデザインを、3Dプリンティングで迅速に製造。
  • 材料の最適化: 必要最小限のアルミ素材を使うことで、無駄を削減し、環境負荷を低減。

3. 自動化とロボット技術

製造ラインの自動化が進むことで、品質の安定性と効率性が大幅に向上します。

  • AI搭載の加工ロボット: AIを活用して加工プロセスを最適化し、不良品の削減と生産スピードの向上を実現。
  • 非接触型検査技術: センサーやカメラを使った非接触型の品質検査が導入され、製品の精度をリアルタイムで確認できるようになります。

課題とその解決策

近未来のアルミサッシ加工設計が進化する中で、いくつかの課題も存在します。それらを克服するための解決策を以下に示します。

1. コストの上昇

高性能アルミサッシの開発には、先進技術や新素材の導入が必要であり、それが製品コストに反映される可能性があります。

  • 解決策
    • 生産プロセスの効率化によるコスト削減。
    • 大量生産を行うことでスケールメリットを活用。

2. リサイクルと廃棄物管理

アルミサッシの製造や廃棄において、材料のリサイクルと廃棄物の適切な処理が求められます。

  • 解決策
    • リサイクル性の高いアルミニウムを使用。
    • 回収から再生加工までのリサイクルシステムの構築。

3. 消費者への価値訴求

高性能で環境配慮型の製品であっても、その価値を消費者が認識しなければ市場での普及は難しいです。

  • 解決策
    • 製品のエネルギー効率や環境への貢献を具体的に可視化してPR。
    • 補助金や税制優遇措置を活用し、購入のハードルを下げる。

結論

近未来のアルミサッシ加工設計は、エネルギー効率の向上や環境負荷の低減、デザイン性の向上、そしてスマート技術の導入を通じて、建築業界に新たな可能性をもたらすでしょう。これにより、アルミサッシは単なる建材としてではなく、エコロジーとテクノロジーを融合させた未来のライフスタイルを支える重要な要素として位置づけられるようになります。

私たちがこれからの住環境をより持続可能で快適なものにしていくために、アルミサッシの進化は欠かせません。技術革新と持続可能性の両立を目指した取り組みが、未来の建築の可能性を広げていくことでしょう。

 

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高橋工業のよもやま話~Part4~

皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新

これまでのPart2では海外のサパート3では国内の現状トレンドや
今回は「サッシ取付工事の最前線~技術革新と未来の建築デザイン~」と題して、さらに前進だ未来のサッシ工事の最新技術や今後の展望についてお話します♪


1. サッシ取付工事における技術革新

サッシ工事は、日々新しい技術の導入によって進化を遂げています。これからの建築を支える技術をご紹介します!

1.1 AIとIoTによるスマートサッシの進化

サッシが開口窓枠やドア枠ではなく、建物の頭脳として機能する時代に突入しています!

  • 自動環境調整: 室温や日射量をセンサーで知り、ガラスの透過率を自動で調整します。
  • エネルギー管理:AIがエネルギー消費を最適化、建物全体の省エネを実現。

事例
・最新のオフィスビルでは、窓ガラスが自然光を自動調整することで、室内照明の使用を30%削減します。

1.2 3Dプリンティングによるフレーム製作

  • 複雑な形状とデザイン性の高いサッシフレームを短時間かつ低コストで製作可能に。
  • 個別の建築デザインにも柔軟に対応し、オーダーメイド施工を実現。

成功事例
・海外では、曲線を描く建物のガラスフレームを3Dプリンターで製作し、従来より50%の時間短縮に成功。

1.3次世代の高性能ガラス

  • 調光ガラス: ボタン1つで透明・不透明を切り替えることができます。
  • 太陽光発電ガラス: サッシが発電装置となり、建物のエネルギー自給率を向上。

展望
都市部では、すべての窓ガラスが太陽光発電機能を持つ日も近いかもしれません!


2. サッシ工事が支える未来の建築デザイン

サッシ技術の進化は、建物デザインの自由度を大幅に高めています。

2.1想定デザインの実現

  • フレームの存在を感じさせない「オールガラスサッシ」が主流に。
  • 商業施設やオフィスビルで、空間の開放感と透明感を最大限に引き出します。

事例
・日本の新しい複合施設では、壁一面がガラスで構成され、空と調和する美しい外観を実現。

2.2自然と融合するバイオフィリックデザイン

  • サッシ技術を活用し、建物内に自然光や風を取り入れる設計が人気です。
  • 植物や水の流れと融合した空間が、訪れる人々に癒しと心地よさを提供します。

成功事例
・ヨーロッパのエコビルでは、ガラスサッシを利用して室内に緑溢れる庭園空間を設置。


3. 環境負荷を軽減するサッシ工事

サッシ工事は、持続可能な未来づくりにも貢献しています。

3.1カーボンニュートラルへの取り組み

  • 再生アルミフレームリサイクル可能なガラスの採用が進んでいます。
  • 製造過程でのCO₂排出を念頭に置いた技術が開発されています。

3.2循環型サッシシステム

  • 使用済みのサッシを回収し、再利用するリサイクルフローが構築され始めています。

4. まとめ:サッシ工事がつながる未来

技術革新によって、サッシ取付工事は建物の美観や機能性だけでなく、環境保護や省エネの実現にも重要な役割を担ってい
ます。 「持続可能な未来をつなぐ架け橋」となりますように!

高橋工業もこれからの技術革新に挑戦し、最前線で皆様のお役に立てる工事を提供していきます!
次回の高橋工業のよもやま話~Part5~もどうぞお楽しみに♪