皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です
高橋工業のよもやま話
~“見えない支え”🧱~
建築現場には、いたるところに「金物」が使われています。
手すり、階段、庇、サイン、カーテンウォール支持金物…。
それらを“正確に・美しく・安全に”取り付けるのが、
金物工事職人の使命です。
金物工事とは、建築の仕上げ・構造補強・意匠演出において
金属製品を製作・取付する工事のこと。
ステンレス手すり
鉄製階段
ブラケット・吊り金具
ガラスファサード支持金物
パネル取付フレーム
こうした“鉄とデザインの境界線”を扱うのが、金物職人です。
金物は、現場で組み立てるよりも、
事前に工場で溶接・研磨・塗装・仮組確認まで行います。
そして現場では、寸法誤差±2mm以内で取り付け。
もし取付穴が合わなければ再加工——つまり“やり直しゼロ”の勝負です。
「鉄も人も、寸法が狂えば美しく立たない」
この言葉が、金物職人の信条です。
| 材料 | 特徴 |
|---|---|
| ステンレス(SUS304/316) | 耐食性・意匠性に優れる。屋外使用に最適。 |
| 鉄(SS400) | 加工しやすく安価。塗装やメッキで保護。 |
| アルミ | 軽量で錆びにくい。サッシ・パネル枠に多用。 |
| 真鍮・銅 | 意匠金物に使用。経年変化が美しい。 |
11月のような乾燥期は、静電気や酸化で素材が痛みやすく、
現場での取り扱いにも細心の注意が求められます⚡
金物工事は「構造×意匠」のバランスが命。
ボルト1本の位置、溶接ビードの仕上げ、磨き跡の向きまでが作品です。
とくに手すりや庇は、人の手や目に触れる部分。
“触り心地”までが評価対象です。
施工後の防錆処理も重要ポイント。
亜鉛メッキ・クリア塗装・防食パッキンなどを使い分け、
長期耐久性を確保します。
「仕上げの下に、もう一つの仕上げがある」
金物工事は、見えない部分の努力が輝きを生む仕事です✨
金物は建築の“骨格を飾る装飾”。
力学と美学の両方を理解して初めて、真の完成形になります。
建物の陰で光る鉄の輝き——
それは、現場の精度と誇りの証です🛠️💎
