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高橋工業のよもやま話~Part26~

皆さんこんにちは!
高橋工業株式会社の更新担当の中西です

 

高橋工業のよもやま話

~“見えない支え”🧱~

 

建築現場には、いたるところに「金物」が使われています。
手すり、階段、庇、サイン、カーテンウォール支持金物…。

それらを“正確に・美しく・安全に”取り付けるのが、
金物工事職人の使命です。


🏗️1. 金物工事とは?

金物工事とは、建築の仕上げ・構造補強・意匠演出において
金属製品を製作・取付する工事のこと。

  • ステンレス手すり

  • 鉄製階段

  • ブラケット・吊り金具

  • ガラスファサード支持金物

  • パネル取付フレーム

こうした“鉄とデザインの境界線”を扱うのが、金物職人です。


⚙️2. 加工と取付の一体化

金物は、現場で組み立てるよりも、
事前に工場で溶接・研磨・塗装・仮組確認まで行います。

そして現場では、寸法誤差±2mm以内で取り付け。
もし取付穴が合わなければ再加工——つまり“やり直しゼロ”の勝負です。

「鉄も人も、寸法が狂えば美しく立たない」

この言葉が、金物職人の信条です。


🧲3. 素材の種類と特徴

材料 特徴
ステンレス(SUS304/316) 耐食性・意匠性に優れる。屋外使用に最適。
鉄(SS400) 加工しやすく安価。塗装やメッキで保護。
アルミ 軽量で錆びにくい。サッシ・パネル枠に多用。
真鍮・銅 意匠金物に使用。経年変化が美しい。

11月のような乾燥期は、静電気や酸化で素材が痛みやすく、
現場での取り扱いにも細心の注意が求められます⚡


🧱4. 構造と美観の両立

金物工事は「構造×意匠」のバランスが命。
ボルト1本の位置、溶接ビードの仕上げ、磨き跡の向きまでが作品です。

とくに手すりや庇は、人の手や目に触れる部分。
“触り心地”までが評価対象です。


🧰5. 防錆とメンテナンス

施工後の防錆処理も重要ポイント。
亜鉛メッキ・クリア塗装・防食パッキンなどを使い分け、
長期耐久性を確保します。

「仕上げの下に、もう一つの仕上げがある」

金物工事は、見えない部分の努力が輝きを生む仕事です✨


🌈6. まとめ

金物は建築の“骨格を飾る装飾”。
力学と美学の両方を理解して初めて、真の完成形になります。

建物の陰で光る鉄の輝き——
それは、現場の精度と誇りの証です🛠️💎

 

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